女性いきいき大賞 第20回表彰団体紹介
受賞団体
最優秀賞(山口県知事賞)
室積市場ん合同会社
(地域づくり分野/光市)
活動の動機
大好きな室積、たくさんの魅力と宝(歴史、自然、食、人)がある室積を元気に(なんとかしたい)という思いを持つ女性たちが、それぞれの人脈で様々なメンバーに声をかけて活動をスタート。「みんなコロナで暇だったんよね。誰かと会ってしゃべりたかったんよ」と、事務局の弁。
活動の目的
地域おこしは儲からない。地域おこしでは食べていけない。結局そこに落ち着くようなことになれば、若い人につなげることは難しい。地域がいきいきとしていく様子を見る喜びは何物にも代えられないが、楽しみながら町を盛り上げ、利益を生むモデルをひとつでも多く作っていきたい。
活動の内容
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1.空き家、空き店舗の活用
移住、開業のサポート貸したい人と借りたい人をつなげる。空き家を活用した貸しスペース、移住希望者への空き家紹介・サポート、空き家管理、空き店舗活用など人と家をつなぐ取り組みを行っている。カフェや雑貨店、民泊施設や、ボルダリングジム等、17件の店舗や施設が開業。 -
2.火曜日マルシェ開催
毎週火曜日、マルシェを開催。地元の野菜や魚、お弁当やお惣菜、お菓子やパン、ハンドメイド品や占い、包丁研ぎなど30店舗近くの多彩な店が軒を連ねる。出店をきっかけに移住~開業した方もいるなど成果が上がっている。 -
3.③室積市場ん×つゞみの運
マルシェの主会場である築170年の建物を改修し、常設店舗つゞみとして営業開始。県内外のセレクト食品や、雑貨、衣類などを販売している。惣菜部をスタートし、弁当や惣菜の製造販売を始めた。 -
4.その他
地元観光マップの制作、観光案内としての役割など室積に関わることならなんでも。
これからめざしたいこと
マルシェに行けば誰かいる、話ができる、情報交換ができるなど、マルシェは、単なる物販の場ではなくコミュニティ&情報ステーションのような役割を担えたらと思って開催している。「室積市場ん」に行けば、何かヒントがあると思ってもらえたら嬉しい。室積の魅力をどんどん発信していき、たくさんの方に訪れてほしい。
優秀賞(朝日新聞社賞)
青年海外協力隊山口県OB会
(子育て分野/山口市)
活動の動機
外国人の散財地域と言われる山口県でも外国人人口は増加しており、2025年には人口の1.7%となっている。それに伴い、親の就労などに伴われて日本に来た外国籍の子ども達も日本語が分からず、日本の学校になじめない、学習についていけないといった子ども達がいるという実情を聞き、自分たちにできることをしようと「こどものための日本語教室」を2021年に開始した。
活動の目的
この会は、青年海外協力隊事業に参加したOB・OGで構成されている団体で、協力隊事業の啓発や途上国で得た経験を社会に還元することを目的として活動している。
活動の内容
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1.日本語および教科学習の支援
山口市/防府市 6会場で各会場、週に1回開催 無料日本語能力や年齢、学年、今後の進路など、個別のニーズに合わせた指導ができるよう対応している。会場に通えない子ども達に対しては、受験などに向けたオンラインでの指導も行っている。活動の中で、習字などの日本文化や七夕や節分、お正月などの季節行事も取り入れ、盆踊りやタケノコ堀り等、様々な文化体験ができる機会を提供する。 -
2.自国の文化の紹介
「こどもの多文化祭」という自国の文化を発表する機会を通じて、自国のことを自分で調べたり、母語に触れたりしながら、自分のルーツに誇りを持てるような機会をつくっている。 -
3.高校進学相談会およびプレスクール
高校進学を希望している外国ルーツの子どもと保護者を対象とした「高校進学相談会」を実施。日本の学校に関する基本的な知識を得て、将来的なキャリアを考える機会となっている。これまで下関、宇部、周南市でも実施し外国ルーツの子どもの支援に関わる団体や市担当課との連携を進める機会としている。また、新たに日本の学校に入学・転入する外国ルーツの子どもと保護者を対象とした「プレスクール」では、学校についての基礎知識や必要な日本語を学ぶ機会を設け、円滑な学校生活の開始をサポートしている。
これからめざしたいこと
教室に来る外国ルーツの子ども達の半数以上は、将来的にも日本に住む予定であるが、外国人の散財地域である山口県では、その支援体制はほとんどない状態である。日本語で学校の授業を受け、理解できるようになるには、数年の時間がかかる。そして、将来に大きな影響を及ぼす高校受験といったリミットも迫ってくる。外国ルーツの子ども達が、日本語が理由で夢をあきらめることが無いよう、家族を含めた継続的な支援をしていきたい。
優秀賞(yab山口朝日放送賞)
新山口駅0番線広場活動委員会
(くらしづくり分野/山口市)
活動の動機
2015年、JR新山口駅南北自由通路に、世界的に活躍する植物学者パドリック・ブランによる垂直庭園が完成した。
山口の森林に自生する地元植物を調査し、2年かけて園芸家達に育てられた135種類、17000株の植物が100メートルの壁面に地元造園家、園芸家、花市場、市民有志たちの手で植えられた。
山口市を中心とした山口県は、里山の天然美に囲まれた、緑多き自然共生都市。その入り口から、新しいやまぐちの未来づくりが始まる。
「世界に一つだけの垂直庭園があるこの駅前広場を活かさないわけにはいかない」と会を立ち上げた。
活動の目的
駅前広場から緑いっぱいの山々が見えるが、反対に山から街なかを見るとグレー。街なかへ緑をつなぎたい。新山口駅南北自由通路という公共空間での緑化を通して、緑のつながりを各家庭へ、各地域へ、全国へと広がっていき、地元の誇りになることを願う。
活動の内容
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1.つながりマルシェを開催
にぎわい創出として、月2回日曜日に開催。地元作家さんによる展示販売やパンやお菓子の販売、作家によるワークショップ、音楽演奏、朗読会やブックマーケット、太極拳など、様々な人たちが参加する。 -
2.グリーターとメンテナンス活動
月に2回、市内外の10人程度の垂直庭園を愛するグリーターさんたちによって、庭園のお手入れを開催。年に一度山口県建築士会の社会貢献活動として、お手入れ実習開催 ≒30名参加 -
3.垂直の庭インストラクター養成講座の開催
有料4回講座で、プロの講師たちから地元植物の植生やガーデニングの基礎を学んだり、植物を使ったクラフトづくり体験、森林セラピー基地へ訪れたりなどのプログラムで行う。
これからめざしたいこと
ここ駅を拠点に、様々な人が集い、緩やかなつながりづくりが出来上がっている。知り合いが知り合いに声をかける、毎月出店している人同士がつながる、出展されるアクセサリーを楽しみにやってくるお客さんがいつの間にかグリーターさんとして草取りをしている、演奏を聞きに来る学生など、たくさんの人が声をかけ合い、かかわる人たちが増えてきた。さらに、たくさんの人に訪れていただき、通り過ぎるだけじゃもったいない。「何か楽しいことがあるみたいよ。駅に行ってみようか」と思わせる場所にしていきたい。
優秀賞(山口新聞社賞)
一般社団法人 七福
(福祉分野/田布施町)
活動の動機
障がいのある方のアートや表現から生まれる可能性を強く実感している。しかし、なかなか工賃につながらず、きちんと収入として評価されない。創作活動には個性や能力を引き出す力、自らを信じ主体的に活動できる力、そして作品を通じ地域の人々とつながる力が秘められている。その力が活きる新しい社会の仕組み、地域側からの支援の形・環境づくりを行っていくため法人を設立。
活動の目的
「産・官・学・民・福」社会全体で考える場、収入支援につながる運営の基盤を構築。当事者との共存共栄社会を目指していきたい。
活動の内容
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1.発掘/共に寄り添う 個性の発揮
・創作活動に関する相談
著作権や商品開発等の相談や質問を受ける
・アーティスト登録・作品登録
支援事業所や作家本人や家族からの問い合わせ
で、話し合い、活動につなげる。
登録アーティスト20名
作品数約150点(下関市・萩市・宇部市等) -
2.機会創出/社会参加のきっかけ
アートの活用による収入支援
・アートレンタル事業
契約企業55企業 75か所でアート展示を行っている
・アートの提供
オリジナルグッズや名刺、会社のノベルティグッズに活用して収入支援を行う
・やまぐちふぉんと・パターン事業 -
2.交流の場
・市民芸術祭・アートフェス開催 地域のイベントへの参加
・七福artアワード開催 アーティストの発掘を目的としたパラアートコンテストを実施
・七福アートショールーム(室積)
これからめざしたいこと
産官学民副連携・アートレンタルによる収入支援、社会参加の機会の創出。アートを通じて障がいの有無に関わらず、多様な人々がともに楽しみ、学び、交流するイベントを開催し継続していく中で、様々な方に参加してもらい地域の新たな賑わい、障がい者理解への促進をめざしていきたい。
コープやまぐち奨励賞
Base Ajisu
(子育て分野/山口市)
活動の動機
小学校での読み聞かせボランティアを通じて、阿知須地域にも不登校の子どもたちが多数いる現状を目の当たりにした。彼らの多くは「学校に行きたい」気持ちを抱えながらも、様々な理由でそれがかなわず孤立している。同時に親たちもどこにも相談できずに、孤立している。
さらに、学校側も子どもたちや家庭を支えるための外部の協力者を求めていることを認識した。子ども、親、学校が抱えるそれぞれの課題にこたえるため、不登校の子どもちが安心して過ごせる居場所と親たちが悩みを共有できるコミュニティが必要だとBaseAjisuを立ち上げた。
活動の目的
不登校の子どもたちが一歩外へ飛び出し、自分らしい生き方や将来の夢を見つけられるようサポートする。
・安心して過ごせる居場所の提供
・コミュニケーション能力の向上
・自立への支援
活動の内容
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1.学校での活動
・小学校のインクルーシブルーム(学校には行けるけど、教室には入れない等)でのサポート
・中学校のステップアップ教室でのサポート -
2.学校以外のもうひとつの場所
BaseAjisu は自分のペースで過ごせる場所「あじすの秘密基地」を開設
・交流・居場所づくり:ボードゲームやランチづくり。子どもたちが自発的にやりたいと思うことをなんでも。
・サポート体制:親同士の悩みの交流。学校側と子どもたちの様子を共有する体制づくり。
小中学生10人程度が参加。学校やインクルーシブルームルーム等に行かれない子どもたち、どこにも行きたくないけどBaseAjisu だけには来る子、子どもだけあるいは保護者と一緒に来る子など様々。家まで迎えに行っている。
これからめざしたいこと
「今日は学校に行きたくない」と言った小学生が、「BaseAjisuなら行く」と言ってくれることも増えた。BaseAjisuに来れるようになったら、インクルーシブルームへ。それから、何時間かだけでも教室に入れるようになったなど、子どもたちの一歩一歩につながっている。不登校の子どもたちや家族が抱える問題に長期的に寄り添い、支援していきたい。家庭と学校のクッションとして、今以上に頼れる連絡係として活動していきたい。
コープやまぐち奨励賞
野菊の会
(福祉分野/山陽小野田市)
活動の動機
視覚障がい者と晴眼者が共に集い、自然を楽しみながらハイキングや野外活動を楽しみ、会員相互の親睦を深めることを通して、視覚障がい者の社会参加を促進し、健康維持増進・福祉の向上を図ることを目的としてこの会の設立に至った。
活動の目的
晴眼者が、視覚障がい者の「自尊心」「何がどう難しいのか」など障がいを具体的に知ることを通して、日常生活における適切な声掛けやサポート方法を身に着けることで、視覚障がい者と一緒に自然の中で親睦を深め楽しく過ごすことを目的とする。
活動の内容
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1.月例の活動
年間計画に沿って毎月、晴眼者、視覚障がい者で構成された役員会で準備、話し合いを行い、年間5回の屋外活動を行う。竜王山、江汐公園、ときわ公園散策、バーベキューなど。 -
2.啓発活動の推進
「視覚障がい者と一緒に活動する体験をしよう」というテーマで、小学生の親子で実際にサポートする体験を行っている。またデザイン科の高校生に、会のキャラクターをデザインしてもらい、Tシャツを製作した。一般への販売をし、会の活動周知につなげている。 -
3.救急マニュアル作成、研修の実施
屋外活動をするうえで救急事態の発生を予測し、晴眼者、視覚障がい者が一緒に救急の研修を実施した。救急時の対応を知識として知っておくことで、視覚障がい者・晴眼者ともに対応できることがあることを共有し合えた。 -
4.大学生のインクルーシブ授業のサポート
視覚障がい者の彫刻センシビリティを考える(ときわ公園)学生たちは、視覚障がい者が楽しく彫刻観賞をするには、サポーターとしてどんなツールを使って、どうサポートし、どんな声掛けをすれば晴眼者と視覚障がい者が共に感動を共有できるかを考察した。
これからめざしたいこと
ボランティアを続ける原動力は、相手が喜んでくれて、次も頑張ろうと思えること。野菊の会の会員だけでなく、様々な人たち、特にこれからを担っていく若い世代の人たちに活動の実態を理解してもらい協力を促していきたい。視覚障がい者が一般社会の中で、活動することは視覚障がい者の生きやすい社会づくりにつながる。そのことを踏まえ、視覚障がい者が日常の中で当たりまえのようにより多く活動する機会を作っていきたい。視覚障がい者が生きやすい社会は晴眼者にとっても生きやすい社会づくりになる。
コープやまぐち奨励賞
・学生の部
YPU TFT Project
(くらしづくり分野/山口県立大学)
活動の目的
世界における「食の不均衡」の解消を目指して活動している。2024年現在、世界では約6億7300万人、全人口の8.2%が飢餓や栄養不足に苦しむ(FAO他、2025)一方、世界の8人に一人が肥満とされており、日本を含む多くの国で健康課題となっている。NPO法人TABLE FOR TWO(TFT)のパートナーとして「山口から世界を変える」という思いを胸に、持続可能な社会の実現に向け日々取り組んでいる。
活動の内容
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1.「おにぎりアクション」への参加
メンバー交代で手作りおにぎりの写真をSNSに投稿して、参加を呼びかけた。これらの取り組みにより、開発途上国の子どもたちに1000食の給食を届けている。
大学祭に来られた多くの方にもTFT や「おにぎりアクション」の趣旨を積極的に説明し協力してもらい、写真の投稿をしてもらった。学外の方にも活動を知ってもらう機会になった。
※「おにぎりアクション」:おにぎりの写真をSNSや特設サイトに投稿すると、投稿写真1枚につき、給食5食分に相当する寄付(100円)を協賛企業が提供し、TFTを通じて、アジアやアフリカの子どもたちに給食をプレゼントできる仕組み。 -
2.寄付付き商品の販売
山口市内にある「モリノパン」に協力してもらい、寄付付きの米粉のヘルシースコーンを販売した。半年かけて、商品開発を行い、チラシやポップ作り、積極的に近くの事業所に声をかけ、280個のスコーンを完売した。1個400円のうち20円が子どもたちに寄付されることを含め、「おいしい」「気軽に国際協力ができてうれしい」など、多くの反響があった。 -
3.その他
学内の食堂でヘルシーランチの提供や、山口市の中心商店街でフェアトレード商品の販売を行い、不当な価格のつり下げや児童労働など生産者の犠牲の上になりたった商品でないことをアピールするなどの活動をしている。
これからめざしたいこと
「TFTやっている」というと、「あのおにぎりのところね」と言われる。本質がなかなか伝わらないことが多いが、地元のパン屋さんと協力できたことで、私たちの取り組みを多くの方に伝えることができた。これからも、地域の人が応援して関われるきっかけを作りたいと考えている。
コープやまぐち奨励賞
・学生の部
エンターテイメントサークル魅楽~MIGAKU~
(くらしづくり分野/山口県立大学)
活動の目的
山口県内に大道芸文化が広まる一つの契機にしたいと思って。
活動の目的
大道芸で使われる道具の修練を行って特技を身につけることや、身につけたものを地域の行事で披露することで、地域の活性化を図り、見てくれる人たちに喜んでもらうこと。
活動の内容
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1.定期練習
週に2回を活動日として、技の習得練習やイベントに向けての打ち合わせを行っている。メンバーそれぞれが習得したい道具を選び練習に励む。ボールやディアボロなどといった様々な道具だけでなく、イベントで披露することの多いバルーンアートは、全員が習得を目指す。 -
2.地域でのイベント出演
地域のイベント主催者から依頼があれば、サークル内で参加の有無や内容などを相談しあいながら進める。
・白石地域交流センター「もりさままつり」(山口市)高校生にも運営を手伝ってもらい、世代を超えた交流の場になった。
・山口大学YCCU主催「しば学祭」(宇部市)大学生主体の地域イベントへの参加を通じて、他大学との交流がもて活動の幅を広げることができた。
・ルルサス「こどもフェスティバル」(防府市)ステージ発表やバルーン実演。バルーンを手にしたこどもたちがとても喜んでくれた。
・小郡図書館「こどもクリスマスわいわい本カフェ」(山口市)これまで複数回出演した。継続的に呼んでもらえている。ステージでは、道具の紹介や技の披露を行うだけでなく、道具の体験コーナーやバルーンアートの配布も行っている。皿回しなどの体験は、子どもよりも保護者のほうが夢中になることも多い。
これからめざしたいこと
様々な活動を通して、多くの方に大道芸を楽しんでもらい、面白さを伝えていきたい。今は依頼があって、呼ばれていくことばかりだが、自分たちでイベントを企画・運営し、より主体的な地域貢献をしたいと思っている。
コープやまぐち組合員賞
おひさまクラブ
(子育て分野/山陽小野田市)
活動の動機・目的
各地域の読書ボランティアの方々が、各々の小学校で読み聞かせ活動を熱心にされ、読書推進活動を行っている話を聞き、私たちが学んだ内容【子どもに出会わせたい良い絵本や児童書、お話し会のプログラムなど】を活かし、わが厚狭小の子どもたちにも直接届けたいと思ったのがきっかけ。
活動の動機・目的
厚狭小学校すべてのどんな家庭環境の子どもたちにも絵本の楽しさ、すばらしさ、ストーリーリングの面白さを伝えていき、ひいては個々の読書習慣につなげたい。またお話し会では子どもたちの心を開放し、ほっとした時間を過ごしてもらいたいと願っている。
活動の内容
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授業時間内のお話し会
24年間、小学校の通常の授業時間内で、1年生から6年生まで、それぞれ3クラスずつ、お話し会を開催している。 -
1.年間の活動時間
低学年 延べ21時間、中学年 延べ18時間、高学年 延べ12時間 -
2.会の内容
学年に合わせて、手遊びやストーリーテリング、また一緒に詩の朗読も行うなど、工夫された多彩なプログラムで、45分間の授業時間、子どもたちを集中させている。高学年には、ブックトークを行うが、なかでも、修学旅行で平和学習をする6年生の子どもたちには、「原爆 広島について」「今起きていることに思いをはせる」というテーマで、7~8冊の本の紹介をする。過去の戦争はもちろん、今この時、ほかの国で起きていることも伝え、一人でも多くの子どもたちに、手にとって読んで考えてほしいと思っている。同様に6年生の最後の会では、中学生以降も読書週間が続くように、ヤングアダルトの読み物を10冊以上紹介している。
これからめざしたいこと
メンバー個々が、様々な研修を積むことで24年間学校の要望に応えることができたことは大きな成果だと思う。卒業した子どもたちが、大人になってまた本を読むようになったよなどと声をかけてくれることはとてもうれしい。
頑張ってきた自分たちをねぎらうとともに、厚狭小の子どもたちの心の拠りどころとなれるよう、地道に活動をつづけ、子どもたち一人ひとりに「本が読めるあなたでいてね」と伝えたい。
コープやまぐち組合員賞
ABU地域盛り上げ隊
(地域づくり分野/阿武町)
活動の動機・目的
「地域の行事に、子どもの姿がない」「子どもたちが来れば、若いパパやママの行事参加が増えるかもしれない」「スポーツをする機会はあるけど、文化的、芸術的な活動が少ない」そんな声の中、地域の大人たちの『阿武町を盛り上げたい!』『子どもたちに様々な経験をしてほしい!』と切実な思いで立ち上がった。
活動の動機・目的
・地域の青少年が地域で活躍できる場を作り、ふるさと愛をもった青少年の育成を図る
・地域の貴重な人材を有効に活用し、地域の活性化につなげていく
・青少年の地域行事への参加を支援し、地域を盛り上げていく
活動の内容
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「オリジナルソング&ダンス プロジェクト」始動
阿武町を知ってもらい、アピールするオリジナルソングとダンスをつくり地域のお祭りやイベントで披露。子どもたちの元気な姿を見せることで、町の活性化につなげている。準備期間も含め、6年間で参加した小中学生は延べ60人。 -
1.1年目は、大人が先導しながらも、歌詞のフレーズ作成、歌詞、振り付けをすべて子どもたちが考え、道の駅阿武町リニューアルオープンセレモニーで「君が一番」のダンスを披露。
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2.2年目は、活動資金作りを行い、新たにメンバーを募集。指導者を交えて、子どもたちで歌詞、ダンスの振り付けを考えて、2曲目「笑顔のスイッチ」が完成。阿武まるごと元気フェスタ、あぶのべっぴんいちさん企画のモンペファッションショーなど、様々なイベントで披露。
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3.以降、2作のダンス動画の制作と地域のイベントでの披露。阿武町役場の若い職員もバックダンサーとして盛り上げる。2025年度は、7回程度のステージに出演。各地域のお祭り、道の駅イベントなどたくさんのイベントに参加し、子どもたちが参加することで、多くの集客につながったり、盛り上がりに協力できた。
これからめざしたいこと
ひとつの曲とダンスが完成するまでに、曲作りや歌入れ、ダンス指導など知識や特技を持った地域のいろいろな方々に協力してもらうことができ、子どもたちを通して、新たなつながりができ、地域の輪が広がり、改めて私たちの住む町を見直すきっかけになった。
そして、大人が機会を作ってあげることで、子どもたちが元気にいきいきと過ごしていくことができることも再認識した。地域の活性化のためにも、子どもたちと一緒に様々なことに取り組んでいきたい。
よくあるご質問
選考委員長講評
梅光学院学院長・梅光学院大学学長
樋口 紀子
「女性いきいき大賞」は今回で記念すべき20回目を迎えました。今回の応募団体は昨年よりも10団体増加し、30団体で、新規の応募が21団体と多かったことが特色です。20回継続したことで認知度、信頼度が上がったのではないかと思いました。また、学生からの応募も2団体ありました。1次選考では17団体にしぼり、2次選考で優秀賞4団体を、その中から最優秀賞を選びました。評価基準は活動の継続性、地域への広がりやその影響力、独自性、今後の可能性等です。
最優秀賞は審査の結果、「室積市場ん合同会社」で、地方再生のお手本となるような活動として評価されました。また、奨励賞の4団体も今後の活躍が期待されるということで選ばれました。特に、学生の部から2団体が選ばれたのはめずらしいことですが、どちらも甲乙つけがたい活動だったことがその理由となります。
最優秀賞、優秀賞団体の授賞理由は以下の通りです。
最優秀賞「室積市場ん合同会社」
(地域づくり分野/光市)
人口減少が進む山口県にとって地方再生は重要な課題です。この団体は、使われなくなった店舗を丁寧に再生し、新たな価値を生み出すことで地域活性化に取り組んできました。それがきっかけとなり、海商通りには他の方も店舗を構えるようになり、通り全体のにぎわいが広がりました。結果として若者も引き寄せ、「海商通りに行ってみたい」と思わせる魅力と影響力を生み出しています。選考委員からも行ってみたいという声があがったほどです。
優秀賞(朝日新聞社賞) 「青年海外協力隊山口県OB会」
(子育て分野/山口市)
ここでの取り組みは、これからの日本社会を支える大切な活動です。特に、長きにわたって海外協力隊の経験を活かし、国と国、人と人をつなぐ架け橋となろうとする姿勢が高く評価されました。日本語教室は、外国人が安心して山口県で暮らすために欠かせない存在です。子どもたちの将来を見据え、学校との橋渡し役を担っている点も大きな意義があります。
優秀賞(yab山口朝日放送賞)「新山口駅0番線広場活動委員会」
(くらしづくり分野/山口市)
かつての新山口駅(当時の小郡駅)と比べると、現在は見違えるほど美しく整備されています。山口の玄関口として多くの人が行き交う場所を、長年に亘りボランティアで陰ながら支えてきた働きが高く評価されました。JRの取り組みだと思っていた人も多いほど、その活動は自然に溶け込んでいますが、その努力を広く知ってもらうことも受賞の理由です。
優秀賞(山口新聞社賞)「一般社団法人 七福」
(福祉分野/田布施町)
障がいのある人は、物の見え方や感じ方が異なることがありますが、それをアートとして表現する力は大きな「才能」です。その才能を尊重し、表現者のプライドを守りながらビジネスへとつなげている取り組みが高く評価されました。さらに、作品のレンタルという仕組みを通して企業との連携や収入の確保、地域との共生を進めている点も大変意義深いです。