女性いきいき大賞 第16回表彰団体紹介

受賞団体

最優秀賞(山口県知事賞)

特定非営利活動法人 もりのこえん
(子育て分野/山口市)

活動の動機

東日本大震災をきっかけに、大量に生産して大量に消費して、それが豊かだという価値観。それを次の世代に伝えていくことが大人の役割なのか、ということに疑問に持ち、子どもたちがこれからの新しい未来を生き抜ける力をつけていける保育がしたいと、もりのこえんを起ち上げた。

活動の目的

子どもとその育ちに関わる全ての人に対して自然体験活動を主とした子育て支援に関する事業を行い、子育てを支え合い、誰もが尊重され生きる喜びを感じられる社会を目指すことを目的とする。

活動の内容

保育事業を中心に、全ての世代に対する自然体験活動を実施。
自然環境を守り持続可能な社会を実現することを目指し活動。
子どもたちが自分で気づき考え行動できるよう見守り、自然の中で過ごすことで自然を大切にする心やふるまいを学びながら、自然の中で存分に子ども時代を楽しめるよう過ごしている。また地域の皆さんと共に地域の自然環境美化や保全活動を行っている。

  1. 1.子どもの自然体験事業「森のようちえんもりのこえん」「土曜学校 天花の森舎」
    「子どもサバイバル12months」

  2. 2.家族の自然体験事業「0歳からのアウトドア」「暮らしの森舎」

  3. 3.自然体験の知識を学ぶ事業「自然体験活動入門講座」

  4. 4.昨年度からは、上天花町になくてはならないもりのこえんになる!を合言葉に地域交流を事業化。また、2021年12月よりフリースクールも開講。子どもたちが自分で気づき行動できる場を提供する

これからめざしたいこと

経済価値がないといわれる山村で、新しく’森’を次世代育成、教育の場として活用するという森のようちえんのあり方は、過疎化に悩む’田舎’に光を当てるものではないかと思っている。子どもたちが森に入ることで、森の風景が変わり、保護者やスタッフが森林整備を行う等、森や自然と良い関係ができつつある。自然の中で過ごすことで、子どもたちは持続可能な社会の実現に必要な考えが自然と身に付いていく。また、拠点である地域の耕作放棄地や人口減、高齢化等、地域の課題解決に寄与できるような仕組みづくりを行っていきたい。加工品を作ったり食事の提供ができるようにし、地域の雇用を生み、保護者や地域の人が自由に交流できるスペースづくりなど夢は広がる。

選考委員長講評

梅光学院理事長・梅光学院大学学長
樋口 紀子

「女性いきいき大賞」は今回で16回目を迎え、これまで559もの団体が応募して下さっています。
今回の応募団体は25団体で、数としては今までで一番少ないですが、むしろコロナの中で活動を継続している団体の 中から25もの団体が応募して下さったととらえています。
コロナ禍で活動を制限される中、対策を取りながら工夫して活動を実施しておられることや新規応募団体(16団体)が多かったことも今年の特色です。

1次選考では15団体にしぼり、2次選考で優秀賞4団体を、その中から最優秀賞を選びました。評価基準は活動の継続性、地域への広がりやその影響力、独自性、今後の可能性等です。
最優秀賞は厳正な審査の結果、「特定非営利活動法人もりのこえん」が選ばれました。7年間の活動歴の中、毎年着実に活動がステップ・アップしていることが評価されたからです。奨励賞の3団体も今後の活躍が期待されるということで選ばれました。また、学生の部では「山口県立大学看護栄養学部栄養学科 食育系課外活動お弁当の日プロジェクト」が受賞しました。13年間の活動歴と食育を高校生にも広めるという活動が評価されたからです。
なお、最優秀賞、優秀賞団体の授賞理由は以下の通りです。

「特定非営利活動法人もりのこえん」
(最優秀賞:子育て分野/山口市)

活動の中心となる野外教育は、過去の応募団体に例をみないタイプのもので、自然の中での子育て及び教育は、持続可能な社会にマッチしたものであると同時に、毎年活動が広がっていることは、社会のニーズにも即したものであるととらえることができ、他の団体の活動のモデルケースにもなると思われ、最優秀としました。また、活動内容の詳細を見ると、森の中で元気に、いきいきとしている子どもたちの様子を見てみたい気持ちにさせてくれます。

「NPO法人青い鳥動物愛護会」
(優秀賞:朝日新聞社賞・地域づくり分野/防府市)

防府市の犬猫の殺処分”ゼロ”はこの団体のおかげです。捨て犬や捨て猫が社会問題にもなっている中、モノを無駄にしない、簡単に捨てない、命を粗末にしないというのは、まさにSDGsの考え方と言えます。このような団体の活動を子どもたちに伝えていくことは大切で、この団体が行政の取り組みを引き受けているという点も考慮し、地域づくり分野で高く評価しました。

「特定非営利活動法人チャイルドハウスひなたぼっこ」
(優秀賞:yab山口朝日放送賞・福祉分野/光市)

この団体は3年前にも「優秀賞」を受賞した団体です。その時は障がい児を対象にした放課後等のデイサービスの提供でしたが、年月を重ね、活動を継続する中、心を病む不登校児にも支援活動を広げたこと、行政や学校に声をかけ合いながら、福祉と教育の橋渡しの役割を努め、親や子どもの安心な居場所づくりに奔走している活動が評価されました。

「異世代交流子育てサロンasis」
(優秀賞:山口新聞社賞・くらしづくり分野/周南市)

活動歴は3年と短いですがコロナという制限のある中、鹿野地域の魅力を最大限にアピールしようと様々な取り組みをしていることを評価しました。また、地域住民のために食堂やカフェを開くだけではなく、他の地域から鹿野に人を呼び込むための「かくれがマルシェ」などの活動の工夫も評価されました。コロナ禍にあっても思わず出かけてみたくなる活動内容であると思います。