女性いきいき大賞 第15回表彰団体紹介

受賞団体

最優秀賞(山口県知事賞)

.Style(ドットスタイル)福祉分野/山口市

私たちは、ひとり親の当事者団体。ひとり親になった当初、様々な手続きや情報収集に苦慮した。窓口ハラスメントに遭うなどつらい状況は孤独な闘いだった。DVにあっても助けを求める場所を知らなかった。同じように苦しむ人たちの助けになりたいと団体を設立。
地域の中で、点在するひとり親家庭の親とその家族が孤立しないよう居場所を作るとともに、ひとつの自立した家庭として生活できるようお手伝いしていきたい。

活動の内容

  1. 1. 「こども明日花プロジェクト」と共催の「明日花シングルカフェ」など、ひとり親の居場所づくりをベースに、ひとり親のパソコン講座や、弁護士や臨床心理士を囲む茶話会、お金の講座などを開催。養育費や子どもの成長、発達に関する悩みを相談し役立つ情報が得られる。

  2. 2. 「シングルマザーサポート団体全国協議会」に加盟し、未婚のひとり親の寡婦・寡夫控除の見直しや「コロナ禍のひとり親の現状」を訴えるなどマクロに働きかける活動をしている。

2020年コロナ禍での活動

  1. 1. 全国の支援団体を通じて「#ひとり親家庭をみんなで支えよう」の一環で50万円の助成を受け、申し込みのあった100世帯に5千円分のクオカードと布マスクを送付。

  2. 2. 「だいじょうぶだよ!基金」助成事業として、高校受験を控える中学3年生を中心として、コロナ禍でひとり親家庭に大きな影を落とした「学習格差」を解消するために学習支援に取り組む。山口大学の学生に講師を依頼し、アルバイトとして雇用することでコロナ禍で収入が減った学生たちの支援にもつなげる。

  3. 3. 時間を問わず、様々な相談に対応。行政窓口への相談が心細い人や離婚裁判のための弁護士のもとへの同行。DVの相談者には、関係者へ繋ぐ。一緒に泣く・怒る・笑うことで相談者を孤独にしないように心掛けている。

これからめざしたいこと

様々な相談を受けてきて、当事者と一緒に考えることでいろいろな団体や行政に繋ぐスピードが速くなってきた。かゆいところに手が届いている感がある。

すごく困っている人を助けるスキルもお金も自分たちはもっていない。でも、今ちょっと困っている人が浮き上がる手助けはできる。浮上した人たちが、今度は自分たちのまわりの人を手助けして、みんなで少しずつ貧困ラインの中にあるひとり親世帯を減らしていくことができるといい。

お母さんが生き生きと働ける場と生活に追われるのではなく楽しみを持って暮らしていける毎日を求め、最終的には、誰がひとり親かわからない特別視されない世の中をめざしている。

選考委員長講評

梅光学院学院長・梅光学院大学学長
樋口 紀子

「女性いきいき大賞」は今回で15回目を迎え、節目の年となっています。この1年「新型コロナウイルス感染症」の影響もあり、活動が制限されていましたので、応募団体が減少するのではないかと思っていましたが、昨年同様31団体が応募して下さったことは大変ありがたかったです。皆さん、コロナ禍にあっても活動の火を消してはならないと工夫しておられる様子を応募書類から拝察することができました。また、今までにない新しい分野の活動を実施している団体が多くあったことも今回の特色です。

1次選考では各分野を念頭におきながら12団体にしぼり、2次選考で優秀賞4団体を選びました。 最優秀賞は審査が拮抗しましたが、厳正な審査の結果、「.Style(ドットスタイル)」に決まりました。それは、過去の応募にない分野の活動を今の時代のニーズに応えて活動しておられることが評価されたからです。奨励賞の2団体も今後の活躍が期待されるということで選ばれました。また、学生の部での受賞団体は「山口県立大学看護栄養学部栄養学科 食育プログラム開発チーム 食育戦隊ゴハンジャ―」です。10年間という長きにわたるコープやまぐちとの連携活動が評価されました。

最優秀賞、優秀賞団体の授賞理由は以下の通りです。

「.Style(ドットスタイル)」
(最優秀賞・山口県知事賞):福祉分野

ひとり親家庭の支援という活動は、今までにない分野の活動ですが、現代社会を見た時に必要な分野の活動であると思います。しかも、ただ、援助するのではなく、当事者が本当に必要だと思われる支援を、助成金も得ながら、少ない人数で行っています。また、子育て世代だけではなく、コロナ禍で職を失った人、会いたい人に会えないなど、大変な思いをしている人たちも視野に入れての広い活動も評価されました。活動歴は3年ですが、活動の幅広さと将来性に期待して最優秀としました。

「一般社団法人 HapimamaPLUS」
(優秀賞・朝日新聞社賞):子育て分野

個人で行うボランティア活動に限界を感じて、一般社団法人を設立したという団体です。一般社団法人がこの賞に応募したのも、受賞したのも初めてのことです。“転勤族のママたちへの支援”という新しい視点、今までにない分野の活動が評価されました。また、多岐にわたりチャレンジしておられることがこれからも楽しみで、今後の活動への可能性が感じられます。

「特定非営利活動法人 山口ヘルスプロモーションネットワーク」
(優秀賞・yab山口朝日放送賞)
:くらしづくり分野

専門家のみならず若い人たちが積極的にかかわって、地域住民の健康福祉や住民同士の居場所づくりなど多岐にわたった活動を展開していることが評価されました。メンバー同士のやる気が今までにないアイデアを出しあったり、新しいことにチャレンジしたりと会を活性化させていることも評価され、この団体の活動の今後に期待ができます。

「サンタプロジェクト It’s Nakama」
(優秀賞・山口新聞社賞):地域づくり分野

児童養護施設への支援という今までになかった分野での活動であるということ、施設卒業後も社会の中で置き去りにされないようにと就職支援を行うことによって子どもたちへのケアを継続して実施していることが評価されました。サポートを受けた子どもたちが、地域や社会の活性化に貢献し、新たな地域づくりに関わってくれることを期待して、地域づくり分野での受賞となりました。