女性いきいき大賞 第15回表彰団体紹介





受賞団体
最優秀賞(山口県知事賞)
.Style(ドットスタイル)福祉分野/山口市
私たちは、ひとり親の当事者団体。ひとり親になった当初、様々な手続きや情報収集に苦慮した。窓口ハラスメントに遭うなどつらい状況は孤独な闘いだった。DVにあっても助けを求める場所を知らなかった。同じように苦しむ人たちの助けになりたいと団体を設立。
地域の中で、点在するひとり親家庭の親とその家族が孤立しないよう居場所を作るとともに、ひとつの自立した家庭として生活できるようお手伝いしていきたい。
活動の内容

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1. 「こども明日花プロジェクト」と共催の「明日花シングルカフェ」など、ひとり親の居場所づくりをベースに、ひとり親のパソコン講座や、弁護士や臨床心理士を囲む茶話会、お金の講座などを開催。養育費や子どもの成長、発達に関する悩みを相談し役立つ情報が得られる。
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2. 「シングルマザーサポート団体全国協議会」に加盟し、未婚のひとり親の寡婦・寡夫控除の見直しや「コロナ禍のひとり親の現状」を訴えるなどマクロに働きかける活動をしている。
2020年コロナ禍での活動

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1. 全国の支援団体を通じて「#ひとり親家庭をみんなで支えよう」の一環で50万円の助成を受け、申し込みのあった100世帯に5千円分のクオカードと布マスクを送付。
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2. 「だいじょうぶだよ!基金」助成事業として、高校受験を控える中学3年生を中心として、コロナ禍でひとり親家庭に大きな影を落とした「学習格差」を解消するために学習支援に取り組む。山口大学の学生に講師を依頼し、アルバイトとして雇用することでコロナ禍で収入が減った学生たちの支援にもつなげる。
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3. 時間を問わず、様々な相談に対応。行政窓口への相談が心細い人や離婚裁判のための弁護士のもとへの同行。DVの相談者には、関係者へ繋ぐ。一緒に泣く・怒る・笑うことで相談者を孤独にしないように心掛けている。
これからめざしたいこと
様々な相談を受けてきて、当事者と一緒に考えることでいろいろな団体や行政に繋ぐスピードが速くなってきた。かゆいところに手が届いている感がある。
すごく困っている人を助けるスキルもお金も自分たちはもっていない。でも、今ちょっと困っている人が浮き上がる手助けはできる。浮上した人たちが、今度は自分たちのまわりの人を手助けして、みんなで少しずつ貧困ラインの中にあるひとり親世帯を減らしていくことができるといい。
お母さんが生き生きと働ける場と生活に追われるのではなく楽しみを持って暮らしていける毎日を求め、最終的には、誰がひとり親かわからない特別視されない世の中をめざしている。
優秀賞(朝日新聞社賞)
一般社団法人
HapimamaPLUS(子育て分野/周南市)
転勤で移住してきた代表が、子育てひろばが無く、不自由した経験から子育て中の親子が自由に集える場所をという思いから、2013年子育て支援のボランティア団体「子育て応援サークルえこまま」を立ち上げる。自己資金を切り崩しながらのボランティア活動に限界を感じ、2018年一般社団法人として法人化する。
活動の内容


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1. 2020/8 子育て相談・女性起業サポートデスクを山口銀行周南団地支店内にオープン
- 週に2回、メンバーが相談者として常駐。
- スキルを活かして起業してみたいけれど、どうしたらいい?アレルギー対応のケーキ屋さんはどこ?等、様々な相談が持ち込まれる。
- 夏休み「キッズサマーフェスタ」を10日間にわたって開催。土日は、銀行ならではの職員によるキッズマネーセミナーを実施。
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2. イベント事業
- 下松や下関で地元のショップによるワークショップや販売、ステージ発表。
- 企業イベントへ講師派遣やワークショップを担当。
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3. マーケティング事業
- 企業の新施設オープン前にハピママ会員へのヒアリング会やニーズ調査会を実施。
- 4. 子育て世代向け情報サイトの企画運営
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5. ママコミュニティのサポート
- 転勤族のママたちの交流会「転妻会」
- 子育てサークル「えこまま」の開催
- 大人向けのワークショップハピママサークルの運営
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6. 創業女子・女性の活躍サポート
「マイクロインフルエンサーセミナー」「ライター講座」等セミナーの開催。また起業ノウハウの相談にも随時応じる。
- 7. パラリンアートの応援
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8. ハピママ下関、岩国
下関と岩国でも、それぞれの居住者が代表となり地域にあった活動を広げている。
これからめざしたいこと
周南からスタートした活動も下関や岩国へと広がりを見せているが、まだまだ活動の周知やネットワークづくりが不足している。ひとつの団体だけが行うより、複数の団体と連携を行うことによって、子育て世代のママたちへ特色のあるサポートの幅がきっと広がるので、他エリアの連携団体とのネットワーク構築と情報共有のプラットホームづくりをめざしたい。
他団体と連携が増えることで、住む前から地域の情報の提供や相談できる窓口を紹介できるので、県内転勤や移動を行う方のために、新しい土地での生活ストレス軽減のサポートをしていきたい。
優秀賞(yab山口朝日放送賞)
特定非営利活動法人
山口ヘルスプロモーションネットワーク(YHPN):
(くらしづくり分野/山口市)
人とのつながりや地域の力を高めることで健康づくりやまちづくりを進めることを目指し、様々な地域活動を行っていく中で、子育て世代の女性を中心に、興味関心を持つメンバーが集まり、自分たちの得意なことを生かして、楽しみながら地域に貢献することを目的に活動している。
活動の内容


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1. H28~ 認知症カフェ「あじすオレンジカフェ」
- 月2回、阿知須内2か所で開催中。認知症の方に限らず、認知症に関心があれば誰でも参加OK。
- 主なスタッフは学生と30~40代主婦が中心の女性で、オリジナルのタオル体操、みんなで楽しむレクリエーション、お店に負けない手作りスイーツ、キャラクターや装飾の作成を担当している。
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2. H29~ 多世代交流の季節イベント
- オレンジカフェで地域の高齢者と子育て世代の交流が生まれ、若い世代がやり方を教えてもらいながら、そうめん流し、焼き芋、もちつきなどの季節イベントを開催してみんなで楽しんでいる。
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3. H30~ 山口市思春期子育て体験事業
- 約80組の乳幼児とその保護者を集め、阿知須中学校3年生の授業を訪ね、生徒達が赤ちゃんを抱っこしたり、小さな子ども達と触れ合ったりする場を設けている。
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4. R2~ mamaLabo(ママラボ)
- 中心メンバーと同世代の30~40代女性をターゲットとし、「日常をより楽しく」 をテーマに、自分達でやってみたいことをやってみようという企画。講師はメンバー自身や知り合いで、これまでにピラティス、パステルアート、アイシングクッキー作り、リンパマッサージなどを行った。
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5. R2~ YHPNしんぶんの発行
- 毎週月曜日にスタッフ会議を行い、企画の検討と月に1回のしんぶん作成を行っている。
2020年コロナ禍での活動
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1. 3~6月のカフェ中断期間中に、スタッフや参加者の女性たちで1000枚以上の手作りマスクを作製し、民生委員さんを介して阿知須地域内の高齢者約950人に届けた。
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2. マスクと共にYHPNしんぶん「新型コロナウイルス特別編成版」を配布し情報提供を行った。
これからめざしたいこと
子どもたち、学生、ママ、高齢者といった様々な世代が集い、みんなの「やりたい」を生かしながら、地域のつながりを深めている。オレンジカフェの参加者が周りの人を誘ってきたり、思春期子育て体験事業に参加した若いママ世代がその他の企画にも加わったりと、活動を通じて人の輪が広がってきている。これからも楽しみながら健康づくり、地域づくりに取り組んでいきたい
優秀賞(山口新聞社賞)
サンタプロジェクト It’sNakama(地域づくり分野/下関市)
地域の大人たちに助けてもらったり、見守ってもらった幼少期を思いながら、自分が大人になった今、サンタクロースの弟子になって、たくさんの子どもたちが分け隔てなく幸せなクリスマスを過ごすことができればいいなと考え、チャリティイベントを企画したことがきっかけ。
児童養護施設の子どもたちとコミュニケーションを取り、子どもたちの良き友人、姉となり支えていきながら子どもたちへの偏見を払しょくしながら、施設の現状を知ってもらう。
活動の内容


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1. 年間を通して、月に2~3回程度児童養護施設を訪問
- 下関市3、山陽小野田市1、俵山1 計5施設 250名の子どもたちが対象
- 新中1生、新高1生へ新しい文具をプレゼント
- Xmasチャリティイベントにて募金活動を行い、250人の子どもたち一人ひとりへクリスマスプレゼントを届ける等
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2. 不妊治療、週末里親についてのカフェや説明会を開催
里親に興味があっても、何を聞いたり用意すればいいのかわからない。行政に相談する一歩手前の相談会や、また経験者としてのアドバイスや悩みを聞く場としている。
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3. 企業主への説明会
施設を卒園していく子たちの就職斡旋をすると同時に、無事就職をした子が社会に適応していけるよう、説明会を定期的に開催している。
卒園後、一人暮らしをする子も多い。小さい頃から園で大勢で過ごした子は一人暮らしに慣れなくて、寂しい日々を過ごす。一人の家に帰れず、規則的な生活から遠くなっていく。説明会では、そんな子どもたちの実態を知ってもらい、雇用した後のフォローもお願いしていく。また、高校生のうちからアルバイトで経験を積ませてもらうこともあわせてお願いしている。
これからめざしたいこと
子どもたちが施設にいる間は、様々な援助があるが、高校を卒業して社会に出れば一人になる。話を聞いてあげることはできても、全員を家に連れて帰ることができない。自分一人の力は限られているが、街じゅうにサンタクロースがあふれてくると、多くの子どもたちが今より少し幸せになれるかもしれない。サンタクロースって、得体のしれない人物だけど世界中の人はみんなサンタが大好き。365日のうち、1日でも1時間でもいい。誰かのサンタになってくれる人がたくさんいるくらし、大人が子どもを見守る街、地域をめざし活動していく。
コープやまぐち奨励賞
藍と愛の会(くらしづくり分野/防府市)
代表者が、地元、防府市との富海の自宅で藍を育て、甕(カメ)場を作り、藍染めを始めたのが50年以上前。一子相伝で継承してきた藍染めだが、技術の公開と共に広く知らせ、たくさんの人に取り組んでもらうために、藍と愛の会を発足。 灰汁発酵建て(あくはっこうだて)正藍染を日本の伝統工芸として正しく継承し、子どもから高齢者まで共に学び合うことを通じて、青少年の育成と地域活性化のための人材を育成することを目的とする。また環境保全にも優れた藍染めの理解と啓発の為の講習会や展示会を開催し、作品制作の労苦・喜びを共有することによって、男女ともに生きがいややりがいを生み出す社会の構築を目的とする。
活動の内容


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1. 藍染め体験教室を開催
毎週金曜日、工房でだれでも藍染め体験が行える。今までにも、地域住民、学校・教育関係者、保育園、ALT留学生など多くの人や団体が参加。
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2. 藍の種まきから藍栽培、すくも(藍染の染料)作りに地域のボランティアグループと共同して取り組み、藍の郷づくりに取り組んでいる。
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3. 障がい者支援事業所「みなくるハウス光」に縫製を依頼して、トートバッグを作製。チャリティバザーで販売。
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4. 柳井商工、周防大島高校、厚狭高校の生徒たちが考案した「柳井縞」を「2020縞」として、オリンピックエンブレム使用許可を得て、藍で染めた糸を使って2020人に織ってもらうプロジェクトがスタート。柳井市立小田小学校の児童たちが機織りを体験。できた織物で、≪スポーツバッグ≫を作製し山口県出身のオリンピック選手にプレゼント予定。
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5. 錦江保育園でワークショップ
毎年、年長組の園児たちが春に種をまき、夏にハンカチを染める。卒園式には自分たちが染めたポケットチーフを胸に挿して、式に臨むのが慣例。種から育てる「いのちのリレー」として継承され、親子ともに楽しみにしている。
これからめざしたいこと
- 生きているような輝きを放つ藍の色【ジャパンブルー】は手間と時間をかけて、完成させることで、どうしても出来上がり品が高価な物になる。良さや価値を多くの人に知って使ってほしい。
- 防府市富海にもたくさんの休耕田がある。藍の郷として活用できるようにしていきたい。
- 藍の作品の収集をはじめ、市内の文化人の作品を展示できる美術館の設立が夢。
コープやまぐち奨励賞
八代にこにこ会(地域づくり分野/美祢市)
過疎化と高齢化が進んでいる八代地区で、農業を営む主婦たちがこの現状に危機感を抱き、平成4年に廃校になった八代小学校を再活用し、月に1回のペースで様々な活動を開催することにした。現代表が八代にお嫁に来たとき、お世話になった方々が高齢者になられたので、地域で元気に笑顔で長生きしてもらえるようにとの思いで結成。地域の活性化、生きがい、お年寄りの心のよりどころ、外とのかかわりを持つことを目的としている。
活動の内容


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1. 定例会を開催
- 月に1回、八代ふれあいセンター及びぬくもりの里を会場に開催。地域に住む35人程度の高齢者が毎回参加。
- お弁当や手作り料理、おやつを食べ、おしゃべりしながら、お互いの親睦を図る。
- 近隣の山口市や宇部市、山陽小野田市などからボランティアで来てもらい、日本舞踊や三味線、オカリナ、ピアノなどを楽しむ。
- 市や教育委員会、地域(警察・保健師・郵便局・特養青景園など)との連携により人権講座や防犯、介護、健康などの話を聞くこともある。
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2. 地域との交流
- 年に1回、小学生のマーチングバンドの演奏を定例会で行っている。八代地区以外の人たちもたくさん見に来られるので100人ぐらいの人で集う。小学生にも楽しんでもらえるよう、にこにこ会も紙芝居やハーモニカ演奏等を行って交流している。
- 夏の風物詩でもあるほたる祭りにはお店を出して参加。
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3. 訪問活動
地域の独り暮らしの高齢者宅を駐在所のお巡りさんと一緒に年に3回(4月、8月、12月)訪問し、話を聞いてコミュニケーションをとっている。その際、困りごと(お墓掃除や布団干し、背中にシップが貼れないなど)に耳を貸し、できることには応えている。
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4. 施設訪問
地域の特養施設を訪問し、古布ファッションショーや歌を披露して喜ばれている。
これからめざしたいこと
八代地域に住むお年寄りに、いろいろなものを見聞きしてもらい、体験させてあげたい。また、たった一人で知らないうちに亡くなってしまったということの無いように、皆でいつもご近所を気にかけている。おたがいが支え合って、名前のように、地域の人たちがいつまでも笑顔で元気に心豊かに長生きしてほしい。
コープやまぐち奨励賞・
学生の部
山口県立大学看護栄養学部栄養学科
食育プログラム開発チーム
食育戦隊ゴハンジャー
(子育て分野/山口県立大学)
本チームは、山口県立大学看護栄養学部栄養学科の課外活動として、地域の子どもたちとその保護者を対象とした食育活動を行っている。食に関する興味や関心を高め、自身の食生活に対する意識や行動を変化させ、家庭での継続的な食育に繋げることを目的に、オリジナルの教材や食育プログラムの開発・実施・評価をしている。
活動の内容

三色食品群をイメージしたオリジナルキャラクター「ゴハンジャー」や実際に体験できるように工夫したオリジナルの教材等を用いた内容で、楽しみながら食について学べる体験型の食育プログラムを実施している。活動のフィールドは、保育園・幼稚園、小学校、児童センター、スーパーマーケットなど子どもたちの生活に密着もしくは子どもたちが興味を引く場所を選択し、できる限り子どもたちの日常生活の中で思い出し、繰り返しふりかえりができるような仕掛けを工夫している。
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1. 平成23年から、毎年コープやまぐち主催の「生協まつり」にて食育活動を実施しておりブースを設けている。
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2. コープの店舗で行っている子どもだけの食育体験「キッズもぐもぐチャレンジ」は店舗での買い物や調理を通して食について学ぶことができる。令和元年度は、たこを題材とした食育体験プログラムを実施しており、その内容の評価・検討を行い、今年度第67回日本栄養改善学会学術総会にて発表した。
2020年コロナ禍での活動

令和2年度は、コロナ禍で地域に出向いての食育活動が思うようにできなかった。しかし、メンバー一同、「こんな時だからこそできる食育を」を合言葉に、活動を行っている。また、「こういう教材があったらいいよね!!」「こういう食育活動がしてみたい!!」等、子どもたちに食育活動ができる時を楽しみに、定期的に話し合い、新たな企画や教材等の作成を行っている。学校で取り組むことができる教材や、家庭で家族と一緒に使用することができる教材など、子どもたちの日常生活に結び付く場での使用を想定した教材も作成したため、次年度以降の活動に生かし、さらに活動の幅を広げていきたい。
これからめざしたいこと
これまでの活動に引き続き、地域や学校と連携して子どもたちが楽しみながら食について考えることができるような、本チームならではの食育プログラムを開発・実施していきたい。また、今までに作成し活用してきた媒体を幼稚園や小学校等に貸し出して、子どもたちにとって身近な場所で食育を行う機会を増やしていくことができるような体制を整えていきたい。
コープやまぐち組合員賞
ゆうみん桜の会(地域づくり分野/周防大島町)
近年、高齢化が進むこの地区ではミカン畑の遊休・放棄地が増加し、急速に田畑が荒廃、空き家も増加してきており、地域の人が憩える場所がなかった。そこで地域住民の協力により、荒廃地の開墾を行い、かんきつ類や桜を中心とした花卉を植樹し、お年寄りから近くの園児など、老若男女 が楽しめる世代を超えた交流の場づくりを行う。
活動の内容


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1. ゆうみん桜の会のはじまり
- H29.4より毎週土曜日有志が集まり開墾作業開始。周防大島町の地域づくり支援事業『油宇地区みんなで参画できる憩いの場作り』の支援金で、重機のレンタルや燃料代として一年間かけて除草と整地を行う。
- H30.2 日本の桜の会から花の会へ桜の苗木を申請し、1回目100本、2回目70本をいただき植樹。
- H30秋、同じ周防大島町にある外入(とのにゅう)地区というところからフジバカマの株を分けてもらい移植。
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H31.2 八重桜、梅、桃、椿、水仙、紫陽花など植樹。レモン、紅甘夏、ゆず、小ミカン、きんかんを植樹。
近くの歴史的跡地の「宮風呂」「岡の川」の整備や案内板を作成。 - H31.4 初桜が咲く。
- H31.6 カスミソウの芽が出てきて、どんどん整備されにぎやかになってきた。
- R2.4 たくさんの桜が花をつける。
- R2.10 昨年以上のフジバカマが咲き、【旅する蝶】あさぎまだらもたくさん飛来。レモン、だいだい、ゆずなどのかんきつもたくさん実る。
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2. 山で収穫した樒(しきみ)を郵便局で販売して、活動資金を作っている。
これからめざしたいこと
荒れ地が、どんどんきれいになり、地域の人がお散歩をしたり、お花見をしたりと憩いの場所になってきた。だが、近くにある保育園や小学校が来年度閉園、閉校になる。移住者もいないので、人口は減っていくばかり。そんな中きれいな蝶や桜に会うためにたくさんの人が訪れてくれるようにメンテナンスを続けて美しい油宇をPRしていきたい。
油宇だけでなく、周防大島町全体で桜やフジバカマ、八十八か所めぐりマップを作成して、四季折々の町をしらせていきたい。桜まつりイベントを企画し、手作りのお弁当やお汁粉等を用意して、島に来る人たちを地域のみんなで迎えたい。同時に、油宇で暮らす人々の生きがいになればと考えている。
コープやまぐち組合員賞
やまぐち若年性がん患者(AYA世代)
サポートOneHeart(福祉分野/防府市)
代表者が18歳でがんを発症。20歳まで生きられるかどうかと言われ、絶望や恐怖感に押しつぶされそうになっていた時に、周囲のサポートにより救われた経験がある。ただ自分は幸いなことに生き続けることができたが、その後の生活の中で、若年性のがんが奪うものは肉体の健康だけではない。その先の人生の一般的に「転機」と呼ばれる人生の節目節目で壁となり、心の健康を奪うものであると実感してきたことから、若年者特有の悩みに特化したサポートが必要なのではないかと考えるようになった。がん宣告より20年が経過したことをきっかけに、まずは若い人でもがんにり患することがあるということを広く知ってもらいたいと設立。
活動目的
若年性がん患者、その家族に対するサポート、がん年齢と呼ばれる前の世代でがんと診断された人の精神的ストレスを緩和し、孤立させず、社会とつながるための架け橋となる。
活動の内容


- 1. 相談のメール、電話対応
- 2. 若年性がん患者同士の交流会、勉強会の開催
- 3. 家族や、見守る立場の人たちの交流
- 4. 若年性がんの認知度の向上に向けた啓発活動
交流会を行う際には、必ず、がん経験のあるスタッフが同席している。また、「同じ経験をした人と話がしたかった」と交流会に来られ、出会った人同士で情報交換、情報共有が行われている。とかく、病気のことはお医者さんや看護師さんに相談すべきと言われる中、忙しそう、専門的なことを言われてもわからない、治療方針ではなく心の内を聞いてほしいなど、当事者もその家族も医療従事者への相談はハードルが高い。そんな中、交流会の意義は大きい。
今年度は感染症対策をしながら、少人数、予約制での交流会を開催。
これからめざしたいこと
いざ「がん」と診断されると、どの世代の方もその言葉の持つ威力に押しつぶされそうなくらい のストレスを感じるものだ。若年者だけでなく、子どもを抱え、働き盛りの世代でがんにり患した 人たちへどういった支援ができるのか、またそういった人たちへ医療現場以外の場所で、心の負担 を少しでも軽くするため深く考えていきたい。
つらい時、かけた一本の電話の向こうの相手の言葉で、自暴自棄になることを思いとどまったことがある。私も、そんな電話の相手になりたい。当団体の理念である「たった一人のあなたのために」という気持ちを大切にしていきたい。
コープやまぐち組合員賞
あまから(生雲のお菓子屋さん)
(地域づくり分野/山口市)
阿東生雲地区には、パン屋さんもお菓子屋さんもない。子どもたちがお小遣いを握って、買いに来て、喜ぶ顔を見たいと思い、お菓子作りの好きな女性が集まって、アイデアを出し合いながらお菓子を作っている。地元の生産者さんや、地域の住民同士の交流が生まれることも喜びとなっている。生雲で生産される食材を使ってお菓子を作り、イベント等で販売し、地域を盛り上げていくことを目的とする。
活動の内容

地元、生雲で生産される食材を使い、お菓子やパンを製造し販売している。場所は地域の人の好意で空き家を借り、助成金≪地域資源付加価値創造支援事業補助金≫で改装し、お菓子の製造場所を設立。
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地域の様々なイベントで販売
生雲八幡宮例大祭、生雲地区敬老会「餅ひろい選手権」、クリスマスナイトフェスティバル等。 - 生雲小学校で児童に向けたお菓子作りの指導
2020年コロナ禍での活動

新型コロナウイルス感染予防のため、すべてのイベントが中止になる中、団体の活動も8月まで休業。
9月より、月に1回、待っている子どもたちや高齢者のために、新たに阿東蔵目喜(ぞうめき)の「ぞよめき市場」で販売を始めた。ピーナッツのロッククッキーやキウィ寒天、野菜ピザ、柿のマドレーヌなど10~12種類のお菓子やパンを販売。材料になる果物や野菜はほとんど、それぞれの家の自家製だったり近隣の農家から分けてもらったり、購入品は小麦粉や砂糖などの調味料だけ。おかげで、子どもたちも買いやすいよう安価に設定できている。イベント前にはSNSで告知しているので、楽しみに待っていてくれる人たちも多い。
これからめざしたいこと
イベントで完売しても、購入する小麦粉や卵等の材料費を払ったら利益はほとんど出ない。でも、高齢者や子どもが買える値段設定は変えたくない。利益よりも、皆が集まってワイワイお菓子作りに励むこの場所をとても大事に思っている。また、自分たちのお菓子を楽しみにしてくれている人や、買いに来てくれる人たちとのふれあいをこれからも楽しみたい。
まだ、ずっと先のことになるかもしれないけれども、私たちのお菓子屋さんと地域の人たちが集える場が併設され、いつでも誰でも寄って話ができる居場所を作っていきたい。同時に、私たちのお菓子で過疎地域である生雲を元気に盛り上げていきたい。
選考委員長講評
梅光学院学院長・梅光学院大学学長
樋口 紀子
「女性いきいき大賞」は今回で15回目を迎え、節目の年となっています。この1年「新型コロナウイルス感染症」の影響もあり、活動が制限されていましたので、応募団体が減少するのではないかと思っていましたが、昨年同様31団体が応募して下さったことは大変ありがたかったです。皆さん、コロナ禍にあっても活動の火を消してはならないと工夫しておられる様子を応募書類から拝察することができました。また、今までにない新しい分野の活動を実施している団体が多くあったことも今回の特色です。
1次選考では各分野を念頭におきながら12団体にしぼり、2次選考で優秀賞4団体を選びました。 最優秀賞は審査が拮抗しましたが、厳正な審査の結果、「.Style(ドットスタイル)」に決まりました。それは、過去の応募にない分野の活動を今の時代のニーズに応えて活動しておられることが評価されたからです。奨励賞の2団体も今後の活躍が期待されるということで選ばれました。また、学生の部での受賞団体は「山口県立大学看護栄養学部栄養学科 食育プログラム開発チーム 食育戦隊ゴハンジャ―」です。10年間という長きにわたるコープやまぐちとの連携活動が評価されました。
最優秀賞、優秀賞団体の授賞理由は以下の通りです。
「.Style(ドットスタイル)」
(最優秀賞・山口県知事賞):福祉分野
ひとり親家庭の支援という活動は、今までにない分野の活動ですが、現代社会を見た時に必要な分野の活動であると思います。しかも、ただ、援助するのではなく、当事者が本当に必要だと思われる支援を、助成金も得ながら、少ない人数で行っています。また、子育て世代だけではなく、コロナ禍で職を失った人、会いたい人に会えないなど、大変な思いをしている人たちも視野に入れての広い活動も評価されました。活動歴は3年ですが、活動の幅広さと将来性に期待して最優秀としました。
「一般社団法人 HapimamaPLUS」
(優秀賞・朝日新聞社賞):子育て分野
個人で行うボランティア活動に限界を感じて、一般社団法人を設立したという団体です。一般社団法人がこの賞に応募したのも、受賞したのも初めてのことです。“転勤族のママたちへの支援”という新しい視点、今までにない分野の活動が評価されました。また、多岐にわたりチャレンジしておられることがこれからも楽しみで、今後の活動への可能性が感じられます。
「特定非営利活動法人 山口ヘルスプロモーションネットワーク」
(優秀賞・yab山口朝日放送賞)
:くらしづくり分野
専門家のみならず若い人たちが積極的にかかわって、地域住民の健康福祉や住民同士の居場所づくりなど多岐にわたった活動を展開していることが評価されました。メンバー同士のやる気が今までにないアイデアを出しあったり、新しいことにチャレンジしたりと会を活性化させていることも評価され、この団体の活動の今後に期待ができます。
「サンタプロジェクト It’s Nakama」
(優秀賞・山口新聞社賞):地域づくり分野
児童養護施設への支援という今までになかった分野での活動であるということ、施設卒業後も社会の中で置き去りにされないようにと就職支援を行うことによって子どもたちへのケアを継続して実施していることが評価されました。サポートを受けた子どもたちが、地域や社会の活性化に貢献し、新たな地域づくりに関わってくれることを期待して、地域づくり分野での受賞となりました。